みなさま、
沖縄、九州地方、西日本各地と少しずつ梅雨明け、そして猛暑が始まりました。熱中症に気を付けて毎日を過ごしましょう。特に、豪雨被災地の皆様、くれぐれも体調ご自愛ください。東日本の曇天のなか、皆様のご無事をお祈りいたしております。
今回から、ナッツ類のエビデンスとしてシリーズ化して参りたいと思います。膨大な数の論文のなかから、これは!と思うものを紹介していきたいと思います。膨大な数の論文?と思われるかもしれませんが、そこは欧米と日本とで大きな違いがあるようです。欧米の人々にとって食生活に密着しその一部であるナッツ類は立派な研究対象です。どのような成分が含まれているのか?とても美味しいのだが食べすぎても大丈夫なのか?肥満を誘発するのではないか?体に良いという情報があるけど本当なのか???こういった疑問を解消するために、多くの科学者たちが、分析や生物学的意義、臨床的意義などについて研究し、それらが論文としてまとめられてきました。さらに、ナッツ類の生産が行われていることからも、栽培に関する研究、つまり農学的、植物学的な見地からの研究もとても盛んに行われ、同様に膨大な論文にまとめられています。
実は、ナッツにフォーカスした国際学会まであります。2017年11月29日から12月1日まで南米チリのサンチャゴで第8回クルミ・カシュー・ピーカン国際シンポジウムが開催されました(https://www.nutfruit.org/industry/event/viii-international-symposium-on-walnut-cashew-and-pecan)。世界中のナッツ研究者の多くが参加されたそうです。次回の大きなナッツ関連国際学会は、2021年5月に行われます。どこで?なんと中東はアラブ首長国連邦UAEのドバイです(https://nutfruitcongress.org/dubai2021/)。学会タイトルは、World Nut and Dried Fruit Congress in Dubai 2021 です。ドバイとは、、、ミッション・インポッシブルの映画でトム・クルーズが活躍したあそこです。うーん、行ってみたいですね。サッカー日本代表が完全アウエーの地でワールドカップ出場をかけて戦うように、私もナッツ研究者の一人として、この学会に参加、演題発表したいと思います。
次回は「ナッツ類のエビデンス(2)肥満?」について紹介します。
それではまた。